前回の記事の深堀りです。GoToイートの感染者数報告のしくみ
(前回の記事: [新型コロナ] GoToトラベル・GoToイート利用者の感染数は統計とすら呼べないレベル ) 前回の内容をかいつまんで言うと、まだ感染者が何人中何人かわからない。と言う話でした。今回はGoToイートの具体的な感染者数の取り方についてです。
要約すると
要するにGoToイートの感染者数は、お店がお客さんに感染者が出たと感知しない限り数にならないと言うことでした。実質不可能に近く、政府が数字を取ること自体に意味を感じていないような雰囲気です。(多分批判を避けたいから数字を取らない→問題が見えないから批判されない、という意識なんだと思います)正直数字が取れないと学術調査も分析も、後の新しい政策作りも何もできないし、各施策の実行・中断・再開・停止がデータに基づいて打てないと言うことになります。政府や自民党、それに社会全体の蓄積になっていきません。政府にしても自民党にしてもこれでいいのでしょうか。これは11/10時点の回答なので、その後変化があるかも知れません。とにかく精度の良い数字が取れないのは社会としてまずいと思います。
11/10 加藤官房長官記者会見 (動画)
GoToイート利用者のデータ収集について
Q: 朝日新聞の菊池です
政府はGoToイートの利用者に占める感染者数、利用が原因によるクラスター発生数などのデータを収集したり把握したりしているのでしょうか
A: 加藤官房長官
GoToイート事業では、ポイント事業・食事券事業 2つありますが、
ともに事業に参加する登録飲食店において、
事業利用者に新型コロナ感染者が出たことを把握した場合には、
事業実施主体(商工会とか)を通じて農林水産省に報告される仕組みとなっております。
昨日までにおいては感染者が出た旨の報告はないということです。
Q: (朝日新聞 菊池記者つづく)
前置き: イギリスでは同様の外食補助キャンペーンにコロナ感染を悪化の可能性という研究結果あり。日本では政府が把握している感染者が少ないと菅総理も度々強調し説明。
質問: 今後GoToイートのリスクを正当に評価するための全数調査やクラスター数モニタリングなど、感染者の把握について政府として対応を考えて(ごにょごにょ)か
A: 加藤官房長官 (抜粋)
仕組みは先ほど言った仕組み(店が気が付いた数字)でしっかりやると言うことだと思う。(実質ここまで: 回答としては社会調査はしない。店が気が付いた数字で十分と言う回答)
そのうえで、登録飲食店に感染防止対策を徹底してもらう。ちゃんとできないとGoToイート参加を取り消す仕組みになっている。感染防止対策を徹底しながら、例えばGoToイート事業などで社会経済活動との両立が図れるようにしていきたいと思っている。
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