#無意味な数字 [新型コロナ] GoToトラベル・GoToイート利用者の感染数は統計とすら呼べないレベル #統計ミス

新型コロナウイルス

官房長官がGoTo利用者感染者数発表

でもほとんどの感染者にGoTo行ったか聞いてない

これはフジテレビの日曜朝の番組(日曜報道 THE PRIME)で、埼玉県と大阪府の知事が言っていたので知っていることなのですが。感染者が出たときに「GoToトラベル行きましたか」「GoToイート行きましたか」とはアンケートのように聞いていないそうですつまり全体の比率が解らないので、この数字に統計上の意味は何もありません。これは感染した人がたまたま「GoTo行きました」と言ってくれたからわかっただけの数字で、標本数は不詳(よくわからない)みたいな、統計とはとても呼べないものです。これを内閣官房長官が発表してしまう・・・・

それを普通のニュースとして右から左に報じてしまうメディアがまた・・・

テレビ東京 GoToトラベルで155人感 11/18, 2020
毎日新聞 GoToトラベル 宿泊従業員の感染は144人 11/18, 2020
NHK Go Toトラベル利用の新型コロナ感染者131人に (9日まで) 11/10, 2020
ソースはあれこれ探してみましたが、わかりませんでした。標本数がどのくらいとかそういうデータは今のところわかりません。
ただ、宿泊施設従業員の感染者数144人自体は意味のある数字になりうるとは思いますが、これも同様に標本数がどのくらいかがわからない間は、どう理解してよいかわかりません。今のところ統計ではないです。

以前のコロナ陽性率1カ月連続誤報の話

いずれ書きますが、4月~5月に陽性率に関しても、標本数以外のところから取った数字から陽性率を割り出したために(下に例えを書いておきます) 、根本的に間違ったデータが世間に蔓延してしまい、陽性率が30%とか56.1%とかとんでもない数字になって新聞テレビはそれを右から左へ当たり前に報道し、感染症の専門家すらこれを前提に話してしまうなど、この異常に高い陽性率がすべての議論の前提になっていた時期が1カ月くらいありました。

その陽性率の計算間違いの例え2つ: J1とコロッケ

例えとして2つ挙げます。コロナの陽性率について本当にこんな感じの報道や分析がずっと続いてました。これをメディアも政府も自治体も、感染症の専門家まで混じって大真面目にやってたわけです。

  1. 京都府の1人あたりコロッケ消費量」を計算するのに、
    関西のコロッケ消費量 ÷ 京都府の人口」で計算して、
    やっぱり京都はコロッケ食べてる」と言ってる感じ。
  2. サッカーJ1リーグの1試合当たり得点数」を計算するのに、
    J1+J2+J3の得点数 ÷ J1の試合数」で計算して、
    J1の1試合当たり得点数は外国リーグより高い」と言ってる感じ。

これが世間の常識と言う状態が4月~5月の間、約1か月は続きました。

自治体・政府・政党は統計・社会調査の専門家に逐一相談できる体制を

以前からそうだったとは思うのですが、感染者数報告の「手書き→Fax→キーボード打ち込み」を見ても、データや統計に関して、政府や自治体が全部を把握しようと言う意思が、始めからない場面がコロナで目立つようになりました。おそらくは新型コロナで突然数字を取る必要が生じて、準備がされてないからなんとなく統計を取ってしまう、と言うことなのだと思います。自民党ないし日本政府ないし自治体に統計や社会調査のアドバイザーを置いた方が良いと思います。大学に研究者はたくさんいると思うので、すぐにやって欲しいことです。

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