面白いのはこの調査では、
イギリス→カナダ 1位
カナダ → 日本 1位
日本 → イギリス 1位
と三つ巴になってました。
調査とランキング化の方法
ソースによれば、元データはGoogle検索だと思いますが、
手順を説明しますと、
1. 101か国 国別で一カ月の「海外への引っ越し※1」に関連する検索を分析し、
2. 海外への引っ越し目的地として一番選ばれた国を挙げ、
3. その国数を合計してランキング化した。
という流れです。
分析したのはRemitlyと言う国際送金サービスの会社です。ソースリンク(英語)は下の方「元のソース」にあります。
※1 英語本文ではmove overseas、地図にはrelocationとあり、始めは「海外移住」と書いたのですが、日本語の「海外移住」は一生そこに住むような語感があるので、「海外への引っ越し」にしました。
まず「引っ越したい国 TOP10」です。
引っ越したい国 順位 | 「引っ越したい国」で 一番だった国の数 |
---|---|
1. Canada | 30 |
2. Japan | 13 |
3. Spain | 12 |
4. Germany | 8 |
5. Qatar | 6 |
6. Australia | 5 |
7. Switzerland | 4 |
8. Portugal | 3 |
9. USA | 2 |
10. United Kingdom | 2 |
ヨーロッパ
地図 (ソース[英語])を見てもヨーロッパでは基本はヨーロッパ同士で移動を考えていますが、
モンテネグロとジョージアが日本1位でした。欧米を除くと、名前が出てきたのは日本だけです。
ジョージアは相撲関連で栃ノ心、臥牙丸、黒海を通して、日本が相当身近になっているのでしょうか、栃ノ心の大関昇進など、時によっては映像や新聞報道がかなり出るそうです。
モンテネグロはなんか理由があるんですかね。一応、この調査では、ボスニア、セルビア、マケドニアが入っていないので、そこから類推したかったところではあります。
スロベニア・クロアチアはオーストリアが1位でした。そういえば、オシムさんもオーストリア(グラーツ)に居ますし、札幌のペトロビッチ監督(2020)もセルビア人ですが今やオーストリアに帰化し、インタビューも全部ドイツ語です。以前名古屋に居たヴァスティッチも人種はクロアチア人でしたがオーストリア人として来ました。ユーゴ内戦などの時に、オーストリアが逃げてきた人を受け入れてくれたと言うことなのでしょうか。
北中米
カナダとアメリカは、日本が一番引っ越したい場所でした。最近、特に東日本大震災からだと思うのですが、日本が安全・安心みたいな話がよくニュースのネタとして出るようになったのと、SNSの普及で日本観光の写真が出回って観光の候補に挙がるのが当たり前になってきています。またアメリカのダメなところ(犯罪の多さなど)を強調するために、引き合いに日本の話が出ることが多いので、そういった影響があるのではないかと思います。あとこれが最近では大きいのですが今の20代くらいからは中学生以上になってもアニメを見る世代が積み重なってきてるので、今後はもっとその傾向が強くなるかもしれません。若い人たちで日本に行くことを求めている人を結構目にします。アニメ関連のネットでの規模を見ていると、ストリーミングサービスが主流になり始めてから、倍加していっているような勢いを感じます。
ほか、中米・カリブはカナダ人気がすごかった。
アジア: 東南アジアの日本人気はすごい
まず見た人がびっくりするのが、東南アジアの日本率ですね。
ミャンマー・タイ・ラオス・カンボジア・インドネシア・フィリピンです。
以前これらの国での世論調査での日本人気には圧倒されたことがあるのですが、日本人が想像する以上に人気があります。タイやインドネシアでは日本車率が日本国内とそう変わらないレベルで多いです。
それと台湾・ネパールが入っていました。
台湾は今更個別に説明することもないとは思いますが、あれはもう日本との間に完全に信頼関係が出来てしまっているので、この先何か事件はあるかも知れませんが、根幹の部分で信頼があるので大きくは揺らがないでしょう。国際関係としては稀にみる仲の良さではあります。
ネパールですが、多分ですが、これは検索データをもとにしているので、どちらかと言うと、働きに行くために検索しているデータが反映されている感じはします。ただ、ネパールは確か伝統的にはインドの方に働きに行くことが多かったように思います。いま、ネパール人が日本に来るケースが本当に多いので、ある種日本が流行っているのかも知れません。
意外なところでは、スリランカとモルジブがカタールを選んでいました。これも働きに行くための検索かも知れません。カタール(中東全般)でインド系の労働者が目立つのですが、その数に埋もれる形でスリランカやモルジブの人が多いのかも知れません。
アフリカ
アフリカの南部はまるでカナダ一色でした。
モザンビークだけがポルトガルとありました。モザンビークはポルトガルの旧植民地なので、これもポルトガル語が通じるから、ヨーロッパに行くならポルトガルでと言うことのような気がします。
元のソース
Remitly 国際送金サービスの会社 (2018年で6600億円扱っているらしい)
Where the World Wants to Work: the most popular countries for moving abroad(英語)
各国で一位になった国を示した地図もソースにあるので、興味のある人は見てください。
元のニュース
News Week ジャパン
世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は…
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